よく知られている看護専門外来には、リンパ浮腫外来がある。総合病院などに設けられているリンパ浮腫外来では、リンパ浮腫療法士などの資格を持つ看護師がリンパ浮腫に悩む人のケアを行っている。こういったリンパ浮腫外来は、乳がんや子宮がん、前立腺がんなどの治療を受けた人が利用するケースが多い。放射線治療や手術の後には、リンパの流れがスムーズにいかず、浮腫が生じることがある。リンパ浮腫をケアする看護専門外来では、教室を開いて利用者に症状を緩和するマッサージの仕方や、症状を防ぐ日常生活のコツなどを教えている。

リンパ浮腫療法士の資格は、条件を満たしていれば認定試験を受けて取得できる。看護専門外来では、フットケア外来も有名だ。フットケア外来は、足の陥入爪やタコ、ウオノメといった足のトラブルをケアする看護専門外来。この外来も、総合病院のなかなどに設けられている。フットケア外来に勤務する看護師は、フットケア指導士の資格を持っていることが多い。フットケア外来は、外反母趾などの足のトラブルに悩む人はもちろん、糖尿病を抱えている人なども利用している。実際、こういった外来では、糖尿病に合併しやすい血行障害や神経障害の予防やケアを行っている。

足の負担を和らげる靴のインソールを作ったり、運動療法を行ったりすることも、フットケア外来の一例なのだ。また、この看護専門外来では器具を利用してケアを行われることがある。